デンタルフロスで磨き残しを減らそう!
「FROSS OR DIE(フロスオアダイ)」というスローガンをご存知ですか?これは、「フロスをするか死ぬか」という言葉で、デンタルフロスの重要性を強調しています。
今回はデンタルフロスの大切さや効果、フロスの使い方についてご紹介します。
デンタルフロスの役割
デンタルフロスは歯間に溜まる歯垢や食べかすを取り除くための優れたツールです。歯間は歯ブラシが届きにくい場所であり、ここに溜まった歯垢が歯周病や虫歯の原因となります。デンタルフロスを使うことで、歯間の清掃が可能になり、口腔内の健康を維持することができます。
磨き残しは意外と多い?
グラフは、ハブラシだけで歯を磨いた時と、ハブラシとデンタルフロスを組み合わせてケアをした時の歯垢除去率を比較したものです。歯垢除去率が1.5倍も違うことがわかります。
一生懸命正しい歯磨きを行っても、どうしても磨き残しが出てきてしまいます。デンタルフロスを歯磨きのときに使うことで、より効果的に口腔ケアをすることができます。
デンタルフロスを使うメリット
虫歯や歯周病の予防
デンタルフロスによって歯間の食べかすやプラーク(歯垢)を除去することで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。
口臭の改善・予防
歯間のプラークや食べかすが口臭の原因となることがあります。デンタルフロスによって口腔内を清潔に保つことで、口臭を改善・予防できます。
お口のトラブルや詰め物などの不具合を発見できる
デンタルフロスを通すと、同じ場所が引っかかる、歯茎から血が出る、フロスがばらけるなどの場合、虫歯や歯周病、詰め物の不具合などの可能性があります。気になることがあればかかりつけの歯科医院で相談しましょう。
正しいデンタルフロスの使い方
デンタルフロスは、ナイロンやポリエステルなど弾⼒性のある細い繊維からできており、汚れが落としにくい⻭と⻭の間の汚れを落とすときに使います。歯科医院でよく使用する糸巻タイプやドラッグストアなどでよく見かけるホルダータイプがあります。ご自身で扱いやすいものを選びましょう。
間違った使い方は、歯茎を傷つけたり、プラークや食べかすを効果的に除去ができないといったこともありますので、難しい場合は無理せず、かかりつけの歯科医院で正しい使い方をご確認ください。
使い方
- デンタルフロスを約40cm(目安は指先から腕までの長さ)ほど取り、両手の親指と人差し指に挟みます。
- 中指にデンタルフロスを巻き、親指と⼈差し指でフロスをつまんで動かします。
- 歯間にデンタルフロス挿入し、歯に沿わせてやさしく前後にゆっくりと動かしながら通します。
- 次の⻭と⻭の間にフロスを通すときは、使⽤した部分を巻き取って使います。
子どものデンタルフロスは、乳歯が生え揃う2歳前後を目安に取り入れましょう。小さなお子様には必ず大人の方が使うようにしてください。子ども用のデンタルフロスもございますので、使い方とあわせてご相談下さい。
さらに詳しい使い方については、過去のコラム「⻭みがきだけじゃないホームケア~デンタルフロス~」に使用する際の注意点などもまとめて紹介しておりますので併せてご覧ください。
まとめ
今回はデンタルフロスの大切さや効果、フロスの使い方についてご紹介しました。「FROSS OR DIE(フロスオアダイ)」というスローガンができるぐらい、デンタルフロスはお口の健康を保つために欠かせない道具です。デンタルフロスを積極的に活用し、しっかり歯垢を除去して健康なお口を保ちましょう。
参考
クリニカ 歯垢(プラーク)と歯石の落とし方
https://clinica.lion.co.jp/oralcare/plague.htm