2020年5月27日

⻭みがきだけじゃないホームケア -デンタルフロス-

前回は「⻭みがきの基本」についてご紹介しましたが、ハブラシだけではなかなか落としきれない⻭と⻭の間の細かい汚れを落とすには、どうすればいいのでしょうか。
そんなとき、デンタルフロスが活躍します。デンタルフロスの役割や使い⽅をご紹介いたします。

デンタルフロスとは

デンタルフロスは、ナイロンやポイエステルなど弾⼒性のある細い繊維からできており、ハブラシだけでは落としにくい⻭と⻭の間の汚れを落とすときに使います。
⻭磨きの後、フロスを使うことにより⻭⽯(プラーク)の除去率が約20%アップします。
最近ではドラッグストアにも⽷巻タイプのものが増えてきましたが、⽷ようじといったホルダータイプのものを⾝近に感じる⽅が多いかもしれませんね。
今回は⻭科医院でもよく使⽤する⽷巻タイプのデンタルフロスの使い⽅をご紹介していきます。

デンタルフロス

デンタルフロスの使い⽅

フロスは約40cmの⻑さに切る。指先から肘までの⻑さが⽬安です。

フロスは約40cmの⻑さに切る

中指に2〜3回巻き付ける。両⼿の間隔が10〜15cmぐらいの⻑さがおすすめです。

中指に2〜3回巻き付ける

親指と⼈差し指で⽷をつまんで、指の間隔は1〜2cmを⽬安にして、ピンと張った状態にします。

親指と⼈差し指で⽷をつまむ

フロスを⻭に沿わせて、前後にゆっくりと動かしながら通します。
⼒任せにフロスを通すと、⻭茎を傷つける恐れがありますので、注意してください。

⻭と⻭茎の境⽬も1〜2ミリの浅い溝がありますので、フロスを⼊れすぎないようにしながら丁寧に通しましょう。
⻭ブラシだけでは汚れを落としにくい奥⻭からケアすることがポイントです。

フロスを⻭に沿わせて、前後にゆっくりと動かしながら通します

次の⻭と⻭の間にフロスを通すときは、使⽤した部分を巻き取って、新しい部分を使いましょう。

使⽤した部分を巻き取って、新しい部分を使いましょう

 

フロスの後はうがいをしてください。少なくとも1⽇1回、⻭磨きの後に使⽤するのが良いでしょう。

⽷巻タイプのフロスが難しい場合は、ホルダータイプのフロスを使⽤してみてはいかがでしょうか。初めての⽅でも使いやすいのでおすすめです。

フロスを使うときの注意点

使い⽅がわからない、うまくできない場合は、⻭科医院で相談してください。
必ず鏡を⾒て確認しながらフロスを使⽤してください。
フロスが⼊りにくかったり、詰め物などに引っかかる部分は、無理にフロスを使わないようにしましょう。
⻭茎から⾎が出ることがありますが、⻭茎に炎症がある場合などに起こることがあります。正しいケアを続けることで⻭茎が引き締まり、出⾎がなくなります。出⾎が続いたり、痛みがある場合は⻭医者さんで相談してください。
お⼦さんがフロスをするときは、保護者の⽅が⼿伝ってあげましょう。

参考
テーマパーク8020 http://www.jda.or.jp/park/prevent/index08_04.html
Lidia https://lidea.today/articles/463