若くても歯茎は下がる？油断できないお口の変化

鏡を見て「なんだか歯が長くなった気がする…」と感じたことはありませんか？それは、歯茎が下がっているサインかもしれません。「年をとると歯茎が下がる」と思われがちですが、実は若い人でも起こりうるトラブルです。

今回は、歯茎が下がるリスクや主な原因と予防のポイントをご紹介します。

そもそも歯茎が下がるとどうなるの？

歯茎が下がることで、以下のようなトラブルが起こりやすくなります。

そして何よりも、一度下がった歯茎は自然には元に戻りません。

歯茎が下がるのは「年齢のせいだから仕方ない」と思っていませんか？たしかに加齢とともに歯茎は徐々に下がりますが、生活習慣やお口のケア次第で進行を遅らせることができます。
さらに、10代・20代でも間違った磨き方や歯並びの影響で歯茎が下がることもあるため、若いうちからのケアが重要です。

強すぎるブラッシング

清潔にしたい一心で、ゴシゴシ力強く磨いていませんか？その習慣が、知らず知らずのうちに歯茎を傷つけてしまっているかもしれません。

歯や歯茎はとてもデリケート。歯みがきは「しているかどうか」よりも、「正しくできているか」が大切です。当院では、一人ひとりに合った正しいみがき方や歯ブラシの選び方もお伝えしていますので、気軽にご相談ください。

歯周病による影響

歯周病は、細菌が歯茎や歯を支える骨にダメージを与える病気です。初期には自覚症状が少ないため、気づいたときにはすでに進行していたということも少なくありません。

定期的な歯科検診でチェックを受けることで、早期発見・早期対応が可能になります。

噛み合わせや歯ぎしり

噛み合わせのズレや、歯ぎしり・食いしばりの癖があると、特定の歯に過度な力がかかり、歯茎が下がる原因になります。

マウスピースを使った対策や噛み合わせの調整によって、負担を減らすことができますので、気になる方はご相談ください。

喫煙の影響

喫煙も歯茎が下がる原因のひとつです。タバコに含まれる一酸化炭素やニコチンは血流を悪くし、歯茎の栄養状態を悪化させてしまいます。将来の歯の健康のためにも、喫煙習慣を見直すことをおすすめします。

歯茎が下がる原因はさまざまですが、正しいケアと定期的な歯科検診で早期発見・予防が可能です。
「なんだか歯が長く見える」「歯がしみる」など、気になる症状があれば早めに歯科医院で相談しましょう。大切なお口の健康を守るために、今日からできることを一緒に見直していきましょう。