子どもだけじゃない!大人にも大切な「よく噛む」習慣
食事中に「よく噛んで食べよう!」と言われた経験は誰しもあるかと思います。噛む回数が少ないと、消化に負担がかかるだけでなく、子どものお口の発達や歯並びにも影響を与えることがあります。
今回は、よく噛む習慣がもたらすメリットをご紹介します。
よく噛むことのメリット
①お口の発達を助ける
よく噛むことで顎の骨や筋肉が発達し、しっかりとした噛み合わせやきれいな歯並びにつながります。
特に、やわらかい食べ物が多い食生活では顎が十分に発達せず、歯並びが乱れる原因になることも。
歯ごたえのある食材(にんじん・ごぼう・するめ など)を取り入れることで、自然と噛む回数が増え、顎の成長を促します。
②消化を助けて胃腸にやさしい
食べ物をよく噛むことで、細かくすりつぶされ、消化がスムーズになります。さらに、よく噛むことで唾液と食べ物が混ざり、唾液中の消化を助ける酵素の力で胃腸の負担を軽減する効果があります。
子どもの胃腸はまだ未発達なため、よく噛んで食べることが消化不良の予防や効率的な栄養吸収につながります。
③虫歯予防につながる
噛むことで唾液の分泌が増え、食べかすや細菌を洗い流してくれます。
また、唾液には虫歯菌の働きを抑える成分が含まれているため、虫歯予防の効果も期待できます。
④食べすぎを防ぎ、肥満予防に
よく噛んで食べることで満腹中枢が刺激され、食べすぎを防ぐことができます。
逆に、早食いをすると満腹感を感じる前にたくさん食べてしまい、肥満につながることも。
ゆっくりと噛んで食べることで、適量を食べる習慣がつき、健康的な体づくりにつながります。
⑤集中力アップにつながる
噛むことは脳への血流を増やし、集中力を高める効果が期待できます。
よく噛む習慣をつけるためのポイント
- ひと口30回を目標にする
- 歯ごたえのある食材を取り入れたり、切り方や火の通し方など工夫する
- 食事の時間の余裕を持つ
- 一口食べたら箸を置く
- 口の中のものを飲み込んでから次の一口を入れる
よく噛むためにはお口の健康が大切です。歯科医院での検診やお口のクリーニング、歯磨きなども忘れないようにしてください。
まとめ
今回は、よく噛む習慣がもたらすメリットをご紹介しました。
よく噛んで食べることは、健康や成長に多くのメリットがあります。日々の食事の中で少し意識するだけでも噛む回数は増やすことができます。ぜひ、ご家庭でも「よく噛むこと」を意識した食生活を心がけてみてくださいね!