2025年8月20日

生え変わり期のトラブルを防ぐ!親が知っておきたいポイント

子どもの歯がグラグラしてきたり、「抜けた!」という報告を受けると、成長を実感する瞬間ですね。歯の生え変わりは、子どもの体の中でも大きな変化のひとつ。歯の生え変わりは、将来の歯並びやかみ合わせ、さらには健康にまで影響を与えることもあります。

今回は、歯の生え変わりの時期や注意しておきたいポイントをご紹介します。

 

生え変わりはいつから始まるの?

子どもの歯科検診

一般的に、6歳ごろから前歯の生え変わりが始まり、12歳ごろまでにほとんどの永久歯が生えそろうと言われています。
また、6歳ごろには「6歳臼歯」と呼ばれる最初の永久歯も奥歯に生えてきますが、これは乳歯が抜けずに新しく生えてくる歯です。虫歯になりやすい歯なので、しっかりケアが必要です。

 

生え変わり期のケアが一生を左右することも

親子で歯磨き

この時期は、乳歯と永久歯が混ざり合う「混合歯列期」と呼ばれます。歯と歯の間にすき間ができたり、磨きにくい場所が増えるため、虫歯になりやすい時期でもあります。

虫歯を予防するためには、正しい歯磨きと仕上げ磨きや歯磨きチェックがとても大切です。

また、しっかり噛むこと、姿勢、舌の使い方、口呼吸なども、この時期に見直したいポイントです。
お子さんの虫歯や歯並びなど「ちょっと気になるな」と思うことがあれば、お早めにかかりつけの歯科医院にご相談ください。

 

よくある疑問

質問①:歯がグラグラしているけど、抜いてもいいの?

乳歯がグラグラしてきたら、多くの場合は自然に抜けます。無理に引っ張ったり、自宅で抜こうとするのはNG。無理に抜くと、歯茎や骨にダメージを与えたり、感染の原因にもなります。

出血が多い、痛みが強い、なかなか抜けない、永久歯が見えているのに乳歯が残っているといった場合は、歯科医院で診てもらいましょう。

 

疑問②:歯並びがデコボコだけど大丈夫?

永久歯は乳歯よりも大きいため、スペースが足りないとガタガタに生えてくることがあります。この場合、顎の成長や、舌や口周りの筋肉の使い方なども関係している場合があります。

すべての永久歯が生えそろっていない段階で、すぐに矯正が必要になるとは限りませんが、歯並びの状態を歯科医院で定期的にチェックしておくことはとても大切です。

子どもの予防歯科

 

まとめ

今回は、歯の生え変わりの時期や流れ、注意しておきたいポイントをご紹介しました。

歯の生え変わりがスムーズに進まなかったり、虫歯などのトラブルがあると将来の歯並びや噛み合わせに影響を与えることもあります。ご家庭での観察と、歯科医院での定期的なチェックを通して、お子さんの歯が健やかに育つようサポートしていきましょう。

当院では、担当衛生士制を採用し、一人の衛生士が一貫して患者様のお口の状態を把握し、一人ひとりの患者様に合ったメンテナンスをご提供します。

予防をきっかけに「歯を守り健康を育てる診療」をご提供できるよう努めてまいりますので、まずはお気軽にご相談ください。