インプラント
インプラント治療とは
失った歯の機能を取り戻す治療として、近年大きく注目を集めているのがインプラント。歯を失った部分の顎の骨に、生体親和性の高いチタン製の人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上にセラミック製の被せ物を取り付けて、噛む機能を取り戻す治療です。
インプラントが顎の骨にしっかり結合する構造になっているため、上部の被せ物が安定し、まるで自分の歯のような感覚で噛むことができます。被せ物もまわりの歯の色に合わせてつくられるため、見た目にも違和感がありません。
知っておきたい
インプラント基礎情報
「インプラント治療を受けたいけど、治療に関して詳しいことがわからない」「治療を受ける前にどんなことに注意しなくちゃいけないの?」「インプラント治療後に気をつける事は何?」といったインプラント治療に関する不安や疑問はありませんか? 歯科医師から提案された治療でも、患者様自身が治療に対する知識を持って受けることが大切です。インプラント治療について事前に知ることで、治療に対する不安を解消し、治療後のケアを安心しておこなうことができます。ここではインプラント治療に関して知っておきたい基礎情報をご紹介します。
インプラント治療のメリットとデメリットは?
メリット
インプラント治療は専用のドリルで顎の歯槽骨(しそうこつ)に穴をあけ、そこにインプラントを埋め込み、人工の歯を装着させる治療方法です。顎の骨にしっかりと固定することで、違和感がなく、天然歯のようにしっかりと食べ物を噛むことができます。
金歯や銀歯と違い、ご自身の歯の色に近いものを装着でき、見た目も気になりません。
デメリット
インプラント治療は、インプラントを顎の骨に埋め込む手術のため、手術中に神経や血管を傷つけてしまう可能性があります。
また糖尿病の方、妊娠中の方、虫歯が極端に多い方、そして、顎の骨が痩せすぎてしまっている方など、治療ができないことがあります。治療に関して不明な点や質問などは診断の際にお伺いください。患者様の症状に応じた治療をご提案します。
インプラント治療後に知っておきたい大切なこと
「インプラント治療を受けたからもう安心!」と思われている患者様もいらっしゃると思います。しかし、治療後のケアもとても重要です。治療後のケアを怠ってしまうと、周囲の歯茎が炎症したり、不適切な噛み合わせで顎の骨に負担がかかったり、治療箇所が感染症をおこす場合があります。
治療後の定期健診や歯みがき、歯間ブラシや糸楊枝を使った丁寧なホームケアをおこなうことで、10年経過してもインプラントの残存率が95%以上になると言われています。治療箇所に違和感を感じたらすぐに歯科医師に相談しましょう。治療後のセルフケアを徹底し、インプラントを長く清潔に保ちましょう。
妊婦さんに知ってほしいインプラントとのこと
妊娠中の方はインプラント治療を受けることができない場合があります。妊娠初期はつわりにより健康状態が不安定になりがちです。
また、お腹の中の赤ちゃんが動くことで腹部大動脈が圧迫されてしまい、治療に支障をきたす恐れがあります。そして、治療時に使用する抗生物質や麻酔薬が、胎児にも影響を与える危険性があるのです。一度、歯科医師に相談し適切な治療時期をご相談ください。