2020年4月17日

歯みがきの基本

毎⽇きれいに⻭をみがいているはずなのに、どうして⾍⻭や⻭周病になってしまうのでしょうか︖
⻭みがきの⽬的は⻭垢(プラーク)を取り除くことです。しかし正しい⻭みがきができている⽅はとても少なく、みがき残しがあり、歯垢が残ってしまうためにお口のトラブルを招いてしまいます。
今回は基本的な⻭みがきについてご紹介します。

⻭みがきの前に…

ハブラシはいつ頃交換しましたか︖今使っているご⾃⾝のハブラシを⾒てみましょう。⽑束も開いていないし、まだ使えそう…と思っていませんか︖
新品のハブラシと⽐較してみてください。ハブラシを⽑の反対側から⾒て、ヘッドから⽑先がはみ出していると⽑束が開いている⽬安です。⽬に⾒てわからないかもしれませんが、⽑の弾⼒やコシなども弱くなっています。また、⻑期間使っている場合はハブラシ⾃体が清潔でない可能性も。
⻑い間使って弱ったハブラシは、汚れを落とす効果が低下しています。1か⽉に1回を⽬安にハブラシを交換しましょう。

使い込んだ歯ブラシと新しい歯ブラシの比較

ハブラシの持ち⽅

ハブラシを鉛筆を握るようにして、軽く握ってください。⼒を⼊れず、⼩刻みに⻭ブラシを動かすことで、お⼝の中を傷つけません。

歯ブラシの持ち方

⻭のみがき⽅

⻭の表⾯は⽑先を⻭の⾯にきちんとあてて軽く⼩刻みに動かします。

奥⻭の頬側は、⼝を軽めに開いてみがくと、ハブラシが⼊りやすくなります。

⻭の表⾯の磨き方

 

歯と歯茎の間は45度の角度で当てて軽く小刻みに動かします。歯周病予防にも効果的です。

特に奥歯の内側の歯と歯茎の境目は汚れがたまりやすく、みがき残しも多くなるポイントです。意識して丁寧にみがきましょう。

歯と歯茎の間の磨き方

 

奥歯のかみ合わせは、くぼみに沿って細かくみがきます。

奥歯のかみ合わせの磨き方

 

前歯の裏側は歯ブラシを縦や斜めにして、ハブラシの角をあてて軽く小刻みに動かしましょう。

前歯の裏側の磨き方

 

歯と歯の間や歯茎との境目、かみ合わせ部分などは特に汚れが付きやすくみがき残しやすいところですので、意識してみがくといいでしょう。みがきにくい歯と歯の間や細かい部分は、フロスや歯間ブラシ、タフトブラシなどを併用すると効果的です。

汚れが残りやすいところ

ひとりひとり歯並びや、みがき方の癖などが違うため、それぞれに合った歯のみがき方が違います。歯科医院でブラッシング指導を受け、ご自身に合った正しい歯のみがき方をマスターしましょう。

参考

Lidea(ライオン株式会社) https://lidea.today/articles/475

公益財団法人ライオン歯科衛生研究所  https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/care/01.htm