2025年2月20日

自分の歯を抜かずに残す「根管治療」って何?

「根管治療」という言葉、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。虫歯が進行して歯の神経まで達してしまった場合に行われる治療法ですが、一体どんな治療なのでしょうか?

今回は、根管治療とは何か、また、自分の歯を残す大切さについてご紹介します。

 

根管治療とは?

根管治療

根管治療は、歯の内部にある「根管」と呼ばれる部分をきれいにし、感染を防ぐ治療です。

むし歯が進行すると、歯の奥深くにある神経(歯髄)にまで達します。感染した神経をそのまま放置すると、痛みや腫れが生じるだけでなく、最終的には歯を抜かなければならなくなることも。こうした状態を防ぐために、根管治療が必要になります。

 

自分の歯を残すことの大切さ

歯を失うことは、見た目や噛む機能だけでなく、健康全体に大きな影響を与えます。例えば、歯が抜けたまま放置すると、隣接する歯が移動して歯並びが乱れ、噛み合わせが悪化することがあります。また、しっかり噛めないことで、消化器官に負担がかかり、栄養バランスが崩れる可能性もあります。

健康的な食事

入れ歯やインプラントといった人工的な補綴物も選択肢としては有効ですが、やはり自分の歯に勝るものはありません。自分の歯を残せる場合、自然な噛み心地を維持できるだけでなく、周囲の歯や顎骨への負担を軽減することができます。

歯を抜く前に、ぜひ歯科医師に相談し、可能な限り自分の歯を守る方法を選びましょう。

 

根管治療は根気が必要

根管治療は、歯の内部を徹底的に清掃し、再び感染しないよう密封するという複雑なプロセスを伴います。そのため、治療に時間がかかることが多く、複数回の通院が必要になる場合があります。一部の患者様は、途中で治療を中断してしまうこともありますが、治療を完了させることが歯を守る鍵です。根気強く治療を続けることが非常に重要です。

根管治療の流れ

 

根管治療を受けた後のケアが重要

神経を取った歯は血液や栄養の供給が減少するため、もろくなりやすいという特徴があります。そのため、根管治療後の歯を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスと適切なケアが必要です。

 

まとめ

今回は、根管治療とは何か、また、自分の歯を残す大切さについてご紹介しました。

根管治療は、歯を失う前にできる治療法の一つです。しっかり治療をすることで、歯を残せる可能性が高まります。歯に痛みを感じたり、違和感がある場合は、我慢せずにご相談ください。

もちろん、悪くなる前に予防することも大切ですので、歯科定期検診も忘れずに受診してくださいね。