2023年5月22日

一生懸命歯磨きし過ぎていませんか?オーバーブラッシングについて

正しい口腔ケアの実践

オーバーブラッシングをご存知ですか?歯磨きのときにゴシゴシ力を入れすぎていたり、磨く時間が長すぎたりすることで、歯や歯茎に傷がついてしまうことをオーバーブラッシングと言います。

せっかく一生懸命磨いても、オーバーブラッシングを続けていると、歯がきれいに磨けていないだけでなく、さまざまなトラブルに繋がることがあるので注意が必要です。

今回はオーバーブラッシングによって生じるお口のトラブルや予防方法についてご紹介します。

 

オーバーブラッシングによるお口のトラブルや影響

プラーク(歯垢)や汚れが落とせない

磨き残し多いところが多いところ

力強く歯ブラシの毛先を歯に押し付けることで、毛先が開いてしまい、プラークや汚れを効率良く落とせません。磨き残しが多いと、虫歯や歯周病に繋がってしまいます。

 

歯茎が下がる「歯肉退縮」

歯肉退縮

ゴシゴシ強い力で歯を磨いてしまうと、歯茎に傷がつき、歯茎が下がる原因になります。これにより、歯の根元が露出すると、歯の根元の隙間に食べ物が挟まりやすい、老けた様な印象になる、虫歯になりやすいなどのトラブルが起こりやすくなります。

一度下がってしまった歯茎は自然には元に戻りませんので、正しい歯磨きを身に付けましょう。

 

知覚過敏

知覚過敏

オーバーブラッシングは、歯茎や歯の表面のエナメル質も傷つけてしまいます。そのため、外からの刺激が伝わりやすくなり、冷たいものや熱いものがしみやすくなります。

しみることで、歯磨きを避けてしまうと、虫歯にもつながってしまいます。

 

虫歯

歯の根元や、エナメル質が薄い部分は弱いため、虫歯リスクが高くなってしまいます。

 

オーバーブラッシングを予防するために

歯磨きの主な目的は、プラークを落とし、お口の細菌の数をできる限り減らすことです。そこでポイントになるのが、歯磨きを「しているかどうか」ではなく、「できているかどうか」ということ。時間をかけて一生懸命歯を磨いても、磨けていないともったいないですよね。

オーバーブラッシングを予防するには、正しい歯磨きを身に付けることが大切です。

 

歯をやさしく磨くコツ

歯ブラシの持ち方

歯ブラシはペンを持つように持ち、やさしく握りましょう。毛先が開かない程度に軽く(150~200g程度の力で)当てて、歯を一本ずつ磨くイメージで小刻みに動かします。

歯ブラシのかたさは、やわらかめ~ふつうが良いでしょう。また、毛先が開いたり、コシが無い歯ブラシでは、歯垢除去力が落ちてしまいますので、1ヶ月に1回は交換することをお勧めしています。

詳しくは、かかりつけの歯科医院で教えてもらうことができます。

 

当院でも、一人ひとりの歯の磨き方の癖や歯並びなどお口に合った正しい歯みがきの方法を指導しています。お子様の歯磨きや仕上げ磨きにも対応しています。歯ブラシの選び方などもお教えしますので、お気軽にご相談ください。