子どもの歯の疑問
今回は子どもの歯に関するよくある質問や疑問をまとめました。
子どもは何歳から歯医者に行けばいいの?
乳歯が生えてきたら受診をお勧めします。歯磨きもこのころから少しずつ習慣づけましょう。
子どもの歯はやわらかく、虫歯にかかると進行も早いのが特徴です。予防はもちろん、もし虫歯ができたときにも早急に対処するために、定期検診を欠かさないようにしましょう。
当院では定期検診の期間を3ヶ月に設定し、日々変化するお口の状態をチェックしています。
子どものすきっ歯が気になる
乳歯より大きい永久歯が生えてくるためにスペースが必要になりますので、すきっ歯でも問題ありませんが、生まれつき歯の本数が少ない、歯が小さい、指しゃぶりや舌で歯を押す癖がある、上唇小帯(上唇と歯茎をつなぐヒダ)の異常などが原因の場合もありますので、心配な場合はかかりつけの歯科医院で確認してもらいましょう。
すきっ歯をそのままにしてしまうと、正しく発音できない、よく噛めない、虫歯になりやすいなどのリスクもあります。当院では、きれいな歯並びや噛み合わせ、正しくお口を使えるようにするためのお口のトレーニングMFT(口腔筋機能療法)も行っており、低年齢のお子様にも通っていただいております。 詳しくはお問い合わせください。
乳歯は生え変わるから、虫歯になってもそのままにしておいてもいいですか?
乳歯の虫歯はしっかり治療しておきましょう。乳⻭は、⾷物を噛むだけでなく、しっかり噛むことで栄養を効率よく吸収したり、発⾳をしたり、顎や顔の発育を助ける役割があります。
また永久⻭が正しく⽣えてくるための場所を確保する役割があります。そのため、⾍⻭を放置して乳歯を失ってしまうと、永久⻭が正しい場所に生えず、⻭並びが悪くなってしまうこともあります。
虫歯は遺伝しますか?
虫歯になりやすい歯の質は遺伝する可能性はありますが、虫歯は遺伝しません。しかし、虫歯菌はうつります。生まれながらに子どものお口には虫歯菌はいません。家族など身近な人が虫歯であれば、スキンシップや食器の共有などから、子どもに虫歯菌がうつる確率が高まります。
虫歯は、「虫歯菌」「歯質」「糖分」「時間」という4つの要因が重なり合うことによってつくられます。そのため、その後の生活習慣によって子どもが虫歯になりやすいかどうかは変化します。食事の内容やお口のケアなど、小さな子どもだけでは難しいので、大人の方がしっかり管理してあげましょう。
今回は子どもの歯に関するよくある質問や疑問をまとめましたが、乳歯のときから虫歯ができているお子様は、大人の歯になってからも虫歯ができやすくなるという傾向があり、子どものときから注意していくことが必要です。虫歯ができたら自然には元には戻らないこと、また虫歯がどうしてできるのかに ついて、お子様自身にもきちんと知ってもらうことが大切です。小児歯科で正しい虫歯治療・予防を受け、お子様の歯を守ってあげましょう。また、虫歯のリスクを減らすために、周りの大人の方も一緒に予防を受けましょう。