唾液の働きを知って健康なお口とからだ作りに役立てよう
唾液は、食べ物を食べやすくしたり口の中を潤すだけでなく、からだの健康を守るなどたくさんの働きがあります。
今回は唾液の働きと、唾液が減るとどのような影響があるのか、また唾液の分泌を促す工夫についてご紹介します。
唾液の働き
唾液の様々な働きで、お口やからだの健康が守られています。
お口を清潔に保つ:お口の中の食べかすや細菌を洗い流し、お口の中を清潔に保ちます。
細菌の増殖を抑える:細菌の増殖を抑え、むし歯や歯周病、口臭などのお口のトラブルを予防します。
消化を助ける:唾液に含まれる酵素が食べ物に含まれるデンプンを分解して、消化を助けます。
歯を修復する:唾液に溶けだした歯の成分を補い、歯の表面を修復することで虫歯から歯を守ります(再石灰化)。
お口の中を中性に保つ:飲食をして酸性に傾いたお口の中を中性に戻し、むし歯を予防します。
粘膜を保護する:口の中を潤すことで、お口の中が傷ついたりしないように粘膜を保護します。また、滑らかにすることで発音を助けます。
食べるときの手助けになる:食べ物をまとめたり、味を感じさせたり、飲み込みやすくするなど、食べるときの手助けになります。
感染症を予防する:唾液中の成分が、細菌やウイルスの侵入を防ぎ、風邪やインフルエンザなどの感染症を予防します。
唾液が減る原因と影響
唾液が減る原因は、加齢、口呼吸、薬の副作用、生活習慣、ストレスなどが挙げられます。
唾液が減ると、先ほど紹介した唾液の働きも弱くなってしまいます。
唾液の減少を予防するには、規則正しい生活習慣や、ストレスを上手に発散するなど日常生活を少し工夫することが大切です。
唾液の分泌を促す工夫
よく噛んで食べましょう
よく噛んで食べることで、唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。一口30回噛むことを意識して食べましょう。
お口の体操やマッサージ
舌を回したり、お口を大きく動かすなどの体操をすることで、唾液の分泌が促されます。
また、唾液腺を優しくマッサージをすることで唾液の分泌が促されるとともに、お口周りの筋肉もリラックスできます。
鼻呼吸を意識する
口呼吸はお口が乾燥するため、鼻呼吸を心がけましょう。
生活習慣の改善
1日3食バランスの良い食事や、十分な睡眠、適度な運動などを心がけ、ストレスも上手に発散しましょう。
お口の健康を保ちましょう
歯科定期健診やクリーニングを受け、お口を健康に保ちましょう。お口のトラブルがあればきちんと治療しておきましょう。お口が健康でないと、よく噛んだり、好きなものを美味しく食べることができません。歯科医院では唾液の量を増やす方法やその他、お口のお悩みなどもご相談していただけます。
当院の予防歯科では、定期健診やクリーニング、フッ素塗布、かみ合わせチェック、さらに健康なお口を維持するために日ごろの生活習慣を見直し、必要であれば改善のアドバイスもしておりますのでお気軽にご相談下さい。
まとめ
今回は唾液の働きと、唾液が減るとどのような影響があるのか、また唾液の分泌を促す工夫についてご紹介しました。唾液の大切さがわかると、少し意識も変わるのではないでしょうか。まずは出来ることから無理なくはじめて、健康なお口とからだ作りに役立てましょう。
参考
Lidia https://lidea.today/articles/497