2023年9月20日

虫歯になりやすい習慣

虫歯になる原因は、歯磨きができていないだけではありません。実は虫歯になりやすい様々な習慣があります。今回は虫歯になりやすい習慣をご紹介しますので、心あたりがある方は、できることからはじめて虫歯予防に役立ててくださいね。

虫歯

虫歯になりやすい習慣チェック

下記の習慣に多くあてはまる方は、虫歯になるリスクが高いかもしれません。

  • しばらく歯医者に行っていない
  • 歯磨きは1日1回以下である
  • 甘い食べものやジュースをよく口にする
  • スマホや仕事など何かをしながら食事や間食をすることが多い
  • 間食は1日2回以上する
  • つい歯を磨かずに寝てしまうことがある
  • 早食いである
  • 口がよく渇く

 

虫歯になる3つの原因

「歯の質」「菌」「糖分」の3つの原因に時間の経過が加わることによって虫歯が発生します。

虫歯になる要因

 

歯の質

歯の質とは、エナメル質、象牙質、セメント質など歯を作っている成分のことです。もともと個人差はありますが、歯の質が虫歯へのなりやすさに関わります。生えたての歯や乳歯は未熟で虫歯になりやすい特徴があります。カルシウムやビタミンAなどの歯を丈夫にする栄養を含む食材を食べたり、フッ素配合の歯磨き剤を使うことで歯質強化に繋がります。

 

ミュータンス菌

ミュータンス菌とは、虫歯菌のことです。糖分を栄養にして酸を作り出し、歯を溶かすことで虫歯になってしまいます。

 

糖分

食べ物の糖分はミュータンス菌が酸を作るための材料となるため、特に甘いものを口にすることが多いと虫歯になりやすくなります。

 

虫歯を予防するには

オーラルケア

虫歯になりやすい習慣と、虫歯になる3つの原因を見てみると、それぞれの項目が当てはまっていることがよくわかります。

例えば、歯医者にしばらく行っていない方は、きちんと時間をかけて丁寧に歯を磨いているから大丈夫 と思っていませんか?歯磨きだけでは落としきれない歯石は菌の塊であり、歯科医院の専門的な器具でないと落とすことができません。気が付かずに放置してしまうと、そこから虫歯になるリスクが高くなります。

また、痛みはなくても気が付かないところで虫歯が進んでいる場合もあります。特に被せ物や詰め物などが多い方は、きちんとケアができていないと被せ物や詰め物の下で虫歯が進行していることも。定期的に歯科医院に通うことは、ご自身の歯を守るためにとても大切です。

 

甘いものをよく食べる方は、食べる量や時間を決めて、食べたら歯を磨くことを意識しましょう。キシリトール入りのガムやタブレットなどに置き換えることもおすすめです。

この他、よく噛んで唾液をしっかり出すことで、唾液の作用でお口をきれいに保ったり、食べることに集中してだらだら食べをしないことで、歯が酸にさらされる状態を短くするなど、虫歯のリスクを減らすことにつながります。

今回当てはまった生活習慣を見直すとともに、まずは歯科医院でご自身のお口の現状を知り、治療が必要な場合はしっかり治療する、健康な方は歯科定期検診や毎日の正しい歯磨きなどの口腔ケアを継続し、長期的にお口を管理していくことが、健康なお口を守るポイントです。

当クリニックでは、担当衛生士制を採用し、一人の衛生士が一貫して患者様のお口の状態を把握し、一人ひとりの患者様に合ったメンテナンスをご提供しています。生活習慣指導やご自宅で使う歯ブラシやケアグッズ選びなどもアドバイスいたしますので、お気軽にご相談下さい。