2024年8月16日

乳歯の健康管理が未来を守る

お子様の乳歯はどうせ生え変わるからと、軽視していませんか?実は、乳歯の健康は永久歯の成長に大きく影響します。虫歯を放置すると、永久歯の歯並びや口腔環境に悪影響を与えることがあります。今回は、乳歯の重要性や子どもの歯の特徴、効果的な口腔ケアの方法、当院のアプローチについてご紹介します。お子様の将来の健康のために、今からできるケアを一緒に学びましょう。

 

乳歯の大切さ

歯の生え変わり

乳歯は、食物を噛むことや発音を助けるだけでなく、顎の発育を促す重要な役割を担っています。さらに、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保する役割も果たします。虫歯を放置し、早期に乳歯を失うと、永久歯が生えるスペースがなくなり、結果として歯並びが悪くなることがあります。

 

子どもの歯の特徴とリスク

乳歯は生後6か月頃から生え始め、2歳頃までに上下合わせて20本が揃います。個人差はありますが、6歳から12歳頃にかけて永久歯に生え変わります。乳歯は永久歯に比べてエナメル質も象牙質も薄く、虫歯になりやすく進行も早い特徴があります。そのため、短期間で神経に達するほどの虫歯になることもあります。さらに、子どもは一人で上手に歯磨きができなかったり、甘いものを好むことも多いため、虫歯が発生しやすい口腔環境になりがちです。

 

効果的な子どもの口腔ケア

ホームケア

お子様の口腔ケアには保護者の協力が欠かせません。歯磨きのサポートだけでなく、食べ物の選び方や食事・おやつの時間や量を管理することが大切です。虫歯になりにくい食べ物や歯に良い食品を工夫して与えるようにしましょう。ただし、食事は楽しく行うことが大切なので、好物と組み合わせるなど無理のない範囲で実践することがポイントです。

 

当院のアプローチ

歯科定期検診

当院では「歯を守り健康を育てる診療」をご提供できるよう努めています。ひとりひとりに合った予防・ケアのプランを立て、定期検診の期間を3ヶ月に設定し、お子様の日々変化するお口の状態をチェックしています。また、口を閉じる・正しく飲み込むといったお口の正しい使い方のトレーニング(MFT(口腔筋機能療法))を通して、お子様の歯並びやお口の癖、発育等をサポートする取り組みを行っています。

子どもが楽しく通える環境作りや、できるだけ痛みを抑えた治療も心がけていますので、お気軽にご相談下さい。

 

まとめ

今回は、乳歯の重要性や子どもの歯の特徴、効果的な口腔ケアの方法、当院のアプローチについてご紹介しました。

乳歯の時期のお口の健康は、将来のお口の環境に影響します。子どものお口は日々変化していますので、虫歯の有無や歯の生え変わりを大人がしっかりと観察し、何かある前に早期に対応することが重要です。ご家族で口腔ケアの正しい知識をつけ、お子様と一緒に健康な歯を目指しましょう。