2022年5月27日

8020運動

6月4日から10日は歯と口の健康週間です。そこで今回は、「80 歳になっても自分の歯を 20 本以上保とう」という運動である「8020 運動」についてご紹介します。

 

8020運動とは

「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80 歳になっても自分の歯を 20 本以上保とう」という運動です。 20 本以上の歯が残っていれば、ほぼ満足に食生活を送ることができると言われています。

この運動が始まった1989年には10%にも満たなかった8020達成者が、2016年の調査で50%になりました。

 

8020を達成するには?

かかりつけの歯科医院を持ち、定期健診やセルフケアの習慣をつけましょう。

歯科定期健診など予防のために歯科医院に通う習慣をつけ、正しい歯の磨き方や磨き残しのポイントを押さえ、ご自宅でケアを実践してみましょう。口腔ケアは継続することが大切です。

オーラルケア

 

特に子どもの場合は、まだ十分にケアができないため、仕上げ磨きや歯磨きチェックなど親や周りの大人の協力が必要です。早い時期から歯科定期健診やホームケアの習慣を身に着けておくことが将来のお口の健康につながります。

仕上げ磨き

これからお子様が生まれてくる方は、胎児期からの対策を充実させることがポイントです。歯の形成は妊娠中から始まっているため、お母さんの健康や食事への配慮が赤ちゃんの健康にも影響します。体調の良い時に歯を磨いたり、歯を磨けない時はうがいをするなど、ご自身の体調に合わせて無理なくケアをして下さいね。

妊婦さんもお口のケアを

8020を達成するメリット

  • 好きなものを美味しく食べることができる
  • 健康寿命が延びる(歯の本数が多いほど健康寿命が長くなるという結果が明らかになってきています)
  • 誤嚥性肺炎や心疾患、脳梗塞、糖尿病などのリスクを下げ、全身の健康を守ることに繋がる
  • 若々しい印象を与える
  • しっかり噛めることで消化を助ける
  • 医療費や治療時間が少なく済み、患者さんご自身の負担が減る など

健康寿命

8020を達成することは、いつまでも健康に生き生きと過ごすことに繋がります。

当院では担当衛生士制を採用し、一人の衛生士が一貫して患者様のお口の状態を把握し、患者様に合ったメンテナンスをご提供しております。

予防をきっかけに「歯を守り健康を育てる診療」をご提供できるよう努めてまいりますので、お気軽にご相談ください。

予防歯科ページも併せてご覧ください。

 

参考

厚生労働省 平成 28 年歯科疾患実態調査

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-28.html

 

Let’s8020

https://www.8020zaidan.or.jp/achieve/future.html

 

日本歯科医師会

https://www.jda.or.jp/dentist/program/convention_evidence.html