口腔ケアで感染症対策をして冬を乗り切ろう
例年に比べて早い段階からインフルエンザが猛威を振るっています。そこで注目したいのが、口腔ケアの重要性です。正しい口腔ケアは、感染症対策に有効な手段の一つなのです。今回は、口腔ケアがなぜ感染症対策に有効なのか、具体的な口腔ケアの方法についてご紹介します。
なぜ口腔ケアが感染症対策に有効なの?
口の中には数多くの細菌が存在します。口は外部からの細菌やウイルスの入り口となります。口には、唾液による自浄作用や抗菌作用が備わっており、お口の汚れや細菌を洗い流したり、細菌などの感染を防ぎ、お口を守っていますが、口の中が不衛生になり、細菌が増えてしまうとウイルスの体内への侵入を助けてしまいます。
そのため、口腔内の清潔さは感染症対策の第一歩と言えるでしょう。
歯磨きだけじゃない口腔ケア
口腔ケア=歯磨きだけではありません。口腔ケアとは、お口の中を清潔に保つことはもちろん、食べる、会話するなどの口腔機能や全身の健康を守ることです。そうすることによって生活の質の向上に繋げることを目的としています。
具体的には…
- 歯磨きの時にデンタルフロスや歯間ブラシ、フッ素入りの歯磨きペーストなどを使い、効果的なセルフケアを行う
- 歯科定期健診や、プロによるお口のクリーニング、生活習慣指導や歯磨き指導を受け、口腔ケアの質を高める
- バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠を心がけ、規則正しい生活で体の免疫力を高める
- よく噛むことで、唾液をしっかり出したり、消化を助け栄養の吸収を促進する
- お口の体操や唾液マッサージでお口の些細な衰え「オーラルフレイル」を予防する
など、これらは全て口腔ケアに含まれます。
口腔ケアは単なる歯の美しさを保つだけでなく、全身の健康にも密接に関わっています。感染症対策においても、口腔内の健康は欠かせません。
まずよく噛めておいしく食事ができるように、虫歯や歯周病などのお口のトラブルはしっかり治してお口の環境を整えておきましょう。入れ歯が合わない、口臭が気になるなども当院までお気軽にご相談下さい。
まとめ
今回は、口腔ケアがなぜ感染症対策に有効なのか、具体的な口腔ケアの方法についてご紹介しました。よく噛むことやゆっくり体を休めることなどはすぐに取り入れることができる口腔ケアですのでできることから無理なくはじめてみましょう。口腔ケアを通じて、健康に冬を乗り切りましょう。
過去のコラム「口腔ケアで免疫力を高めよう!」では、主にご自身でできる口腔ケアのポイントをご紹介していますので、併せてご覧ください。