2021年6月8日

歯と口の健康週間

6月4日から6月10日は「歯と口の健康週間」です。

歯と口の健康に関する正しい知識の普及啓発、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着、歯科疾患の早期発見・早期治療等を徹底し、お口とからだの健康の保持増進をめざすことを目的としています。この期間は、いつもよりお⼝の中や⻭のことについて意識してみましょう。

今回はお口の働きについてご紹介します。

 

お口の働き

食べ物を食べる

食べ物を食べると一言で言いますが、食べるためには、咀嚼したり唾液で飲み込みやすくしたり、味や温度を感じたり、飲み込んだり…などといった様々な動作や感覚をつかって食べています。

よく噛めない、味を感じにくい、うまく飲み込むことができないなど、これらの働きが欠けると、食事を楽しむことができなくなります。よく噛めて、味わって食べるためには、お口が健康であることが大切です。

食べ物を食べる

 

言葉を話す

唇や舌、歯などを使って言葉を話しています。歯が抜けてしまったり、入れ歯になってしまう、唇や舌が動きづらいなどの不具合が出てくると、発音がしづらくなってしまいます。

会話

 

表情をつくる

笑うと口の端が上がったり、怒ると口がへの字になったり、表情はコミュニケーションを取るために重要な役割を担っています。よく噛んだり、お口の周りの体操をすることで筋肉をしっかり動かし、豊かな表情を作り出すことができます。

表情をつくる

 

細菌などから体を守る

唾液は、消化を助けたりお口を清潔に保つだけでなく、外から口を通って入ってくる細菌などから体を守るための免疫機能があります。

唾液腺のマッサージや、しっかり噛むことで唾液の分泌を促すことができます。

細菌などから体を守る

 

今回は代表的なお口の働きをご紹介しましたが、このようにお口の健康は、何気ない日常生活や体健康に大きくかかわっています。歯の本数だけでなく、お口周りの筋力や飲み込む力など、口腔機能の衰え「オーラルフレイル」も早期の老化のサインとされ、注目されています。

定期的な⻭科健診やクリーニングを受けたり、正しい歯磨きやバランスの取れた食事、規則正しい生活など、日常生活でできるちょっとした工夫をして、いつまでも健康でいたいですね。