2023年8月23日

プラークについて

「プラーク」という言葉を歯ブラシや歯磨き剤のCMでよく耳にしますね。しかしプラークが何か詳しく知らないという方も少なくありません。

そこで今回は、プラークとは何か、どんな影響を及ぼすのか、プラークを取り除くためにはどんなケアが必要かなどをご紹介します。

磨き残しの多い場所

プラークとは?

プラークとは歯垢のことで、歯の表面や歯や歯茎の境目などに付着している白や黄色っぽいねばねばした細菌の塊です。1mg当たり、1~2億もの細菌が存在しているといわれており、虫歯や歯周病、口臭などお口のトラブルの原因となります。

プラークは水に溶けにくいため、うがいだけでは落とすことができません。歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどでケアをすることで落とすことができます。

 

さらに、プラークは時間が経つと唾液の中のミネラルと結合して⽯灰化して硬くなり、歯石となります。

歯石になってしまうと、歯ブラシなどで落とすことができなくなるため、歯科医院で専門の器具で除去する必要があります。

歯石を放置すると、さらに細菌が付着しやすくなり、どんどん蓄積されて歯茎に炎症が起こりやすくなります。そうならないためにも歯石になる前にプラークをしっかり落とすことが大切です。

 

プラークの除去と予防

正しい歯磨き

磨き残し多いところが多いところ

歯磨きは、一生懸命ゴシゴシ、時間をかけて磨いているから大丈夫ではありません。「しているかどうか」ではなく、「できているかどうか」が大切です。正しい歯磨きを身に付け、プラーク除去を効果的に行いましょう。特にプラークがつきやすい歯と歯の間や歯茎との境目、歯が重なっているところなどは意識して磨きましょう。

当院では一人ひとりのお口に合った正しい歯みがきの方法を指導しています。歯ブラシの選び方などもお教えしますので、お気軽にご相談ください。

 

 

清掃補助具の使用

歯間ブラシやフロス

歯ブラシの毛先が届きにくいところは、タフトブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを併用してしっかり取り除きましょう。

また、フッ素入りの歯磨き剤や洗口液を使うことで、プラークの付着や細菌の活動を抑えることができます。

 

予防歯科を受診する

歯科医師や衛生士による専門的なメンテナンス

正しいセルフケアを行っても、どうしても落としきれないプラークや歯石が残ってしまいます。そのため、歯科医師や衛生士による専門的なメンテナンスが欠かせません。

定期的にお口の確認や専門的なクリーニング、歯磨き指導や生活習慣指導などを受けることでお口の健康を守ることができます。

 

セルフケアと歯科医院でのケア、2つのケアでしっかりプラークをコントロールすることで、より効果を発揮します。お口の健康は、日々の継続的なケアの積み重ねです。年齢に関係なく、できるだけ早く予防歯科に取り組むことによって、年をとっても多くの歯を残すことができます。

既に虫歯や歯周病がある方でも、しっかり治療してケアを続けることで悪化しないようにすることが大切です。

お口の健康は全身の健康にもかかわっています。いつまでも健康的に過ごすために、かかりつけの歯科医院や当院までお気軽にご相談下さい。

 

参考

公益財団法人ライオン歯科衛生研究所

https://www.lion-dent-health.or.jp/labo/article/knowledge/03.htm