2022年2月27日

口腔ケアで免疫力を高めよう!

新型コロナウイルスの流行に伴い、免疫力が注目されていますね。免疫力は、ウィルスや細菌などの病原体から体を守る力の事です。バランスの取れた食事や、適度な運動、十分な睡眠など健康的な生活はもちろん、実は口腔ケアも免疫力アップにつながっているんです。
そこで、今回は歯磨きや口腔ケアのポイントをご紹介しますので、ご自身の口腔ケアを改めて見直してみてくださいね。

口腔ケアのポイント

①正しい歯の磨き方を身につける

歯磨きの目的は、プラーク(歯垢)を取り除くことです。歯磨きは「しているかどうか」ではなく、「できているかどうか」が大切。ゆっくりと丁寧に、1本1本の歯を磨く感覚で行いましょう。お子様の場合は、仕上げ磨きなど大人の方がしっかり管理してあげましょう。
当院では、一人ひとりのお口に合った正しい歯みがきの方法を指導しています。歯ブラシの選び方などもお教えしますので、お気軽にご相談ください。

プラークが付着しやすい部分

 

②プラーク(歯垢)が付着しやすい部分を意識して磨く

歯と歯の間や、かみ合わせ、歯茎の境目などプラークが付着しやすいので、意識して磨いてみましょう。

 

③歯間ブラシやフロスを併用する

フロスや歯間ブラシを使用すると、歯ブラシが届きにくい場所のプラークもしっかり取り除くことができます。

歯間ブラシやフロス

 

④フッ素やキシリトールを取り入れる

フッ素入りの歯磨き剤や洗口液を使用したり、キシリトールのガムやタブレットを摂取することで、歯を強くすることができます。ガムやタブレットはキシリトール100%のものがおすすめです。普段から虫歯になりにくいお口の中の環境を整えておきましょう。

 

⑤歯ブラシは定期的に交換する

毛先が開いた歯ブラシは、歯垢除去率が約40%も下がってしまいます。歯ブラシは月に1度の交換が望ましいです。せっかくの歯磨きを効果的なものにしたいですね。

歯ブラシの毛先の開き具合と歯垢除去率

 

➅定期健診を受けましょう

お口の中の状態は日々変化するものですが、虫歯や歯周病はご自身の気づかないところで進んでいることもあります。定期的に歯科医院でチェックを受けることで、早めの対応が可能になります。また、食生活や睡眠、喫煙習慣、ストレスの有無など、生活習慣はお口の健康に大きな影響を与えています。健康なお口を維持するために日ごろの生活習慣を見直し、必要であれば改善を促します。

定期健診

口腔ケアは感染症だけでなく、糖尿病や心疾患など全身の健康にもかかわっています。
新型コロナウイルスの影響もあり、歯科医院から足が遠のいている方もいらっしゃるかもしれませんが、治療が途中になっている方は、ご自身で判断せずご連絡下さい。

 

参考

公益社団法人 日本歯科医師会
https://www.jda.or.jp/corona/Tooth-and-mouth-health.html
https://www.jda.or.jp/corona/Oral-care-Immunity.html

日本歯科医師会 歯の学校vol.73
https://www.jda.or.jp/hanogakko/vol73/iroha.html