2021年9月11日

キシリトールで歯を強く

キシリトールが⻭に良いといわれますが、甘いのにどうして虫歯にならないのか、また私たちのお⼝の中でどんな働きをするのか、キシリトールについてご紹介します。

 

キシリトールって何?

キシリトールは、多くの果実や野菜に含まれる天然素材の⽢味料で、⾍⻭予防効果が実証されています。

キシリトールは砂糖と同じような⽢みがあるので、⽢味料としても使われます。

私たちが普段⼝にしているガムやタブレットに⼊っているキシリトールは、実は⽩樺の⽊などからとれる成分を原料に、⼈⼯的に作られたものです。

 

キシリトールの働き

キシリトールには⼤きく2つの働きがあります。

 

① 虫歯の原因となる酸を作らない

虫⻭の原因となるミュ―タンス菌が、私たちが⾷べたり飲んだりしたものに含まれる糖分をエサにして増殖し、酸を作り出します。その酸が⻭の成分を溶かすことにより、虫⻭になります。

しかしキシリトールはミュ―タンス菌のエサになっても虫⻭の原因となる酸を作りだせません。

その上、ミュ―タンス菌の活動を弱める働きがあります。

 

② 虫⻭になりにくい口腔内環境をつくる

また、キシリトールのタブレットやガムを食べることで、唾液が分泌され、⻭の⽯灰化を促して虫⻭になりにくい口腔内環境をつくる効果があります。

キシリトールの働き

 

キシリトールの使い⽅

⾷後や⾷間に1⽇5~10gを3~5回に分けて摂取すると効果的です。

市販されているキシリトールガムやタブレットには、砂糖などの⽢味料も⼊っている場合があります。キシリトールが50%以上含まれていることが望ましいですので確認してみてください。

⻭科医院で販売しているものは、「⻭科専⽤」のキシリトール100%配合のものです。砂糖などの⽢味料が⼊っていないので⻭を磨いた後でも⾷べることができます。

歯科専用のキシリトール

お子様用のキシリトールタブレット等もありますので、おやつの代わりに食べるなど工夫してみてはいかがでしょうか。

パッケージにも食べ方を書いているのでご確認ください。食べ過ぎるとお腹が緩くなる場合もありますので注意してください。

お子様用のキシリトールタブレット

もちろんキシリトールの効果だけで、虫⻭を予防できるわけではありません。⻭磨きや規則正しい⽣活やバランスの良い⾷事、⻭科定期健診をうけるなどをした上で、お⼝のケアの補助として毎⽇の習慣にプラスしてくださいね。

 

参考

テーマパーク8020 https://www.jda.or.jp/park/prevent/xylitol.html

LOTTE http://www.lotte-xylitol.com/