【9月は防災月間】災害時に見落としがちな「お口のケア」、今すぐ備えを
公開日:2022年9月16日/更新日:2026年9月21日
9月1日は「防災の日」、9月は防災月間です。備蓄品や持ち出し袋の中身、避難経路、家族との連絡方法などを見直す方も多いのではないでしょうか。
近年は地震だけでなく台風や豪雨による被害も増えており、自宅で避難生活を送る「在宅避難」への備えも注目されています。そんな防災グッズの中で意外と抜けがちなのが「お口のケア用品」です。
堺東の高端デンタルクリニックから、災害時の口腔ケアについてご紹介します。
なぜ災害時こそお口のケアが大切なのか

災害時は、いつもと違う食事内容になったり、水やトイレが制限されて水分を控えがちになったり、環境の変化でストレスがたまりやすくなったりします。さらに歯みがきにまで気が回らず、お口が不衛生な状態が続いてしまうことも少なくありません。
お口の中で細菌が増えると、虫歯や歯周病が悪化しやすくなるだけでなく、唾液や食べ物と一緒に細菌を誤って気管に吸い込んでしまう「誤嚥性肺炎」のリスクも高まります。
特にご高齢の方や持病のある方、飲み込む力が弱くなっている方にとっては、命に関わることもある重要な問題です。実際に過去の災害では、避難生活が長引いたことで口腔内の衛生状態が悪化し、体調を崩される方が少なくなかったことも知られています。
避難生活の負担を少しでも減らすためにも、口腔ケアの準備を「今」しておくことが大切です。
持ち出し袋に入れておきたい口腔ケアグッズ

まず最低限用意しておきたいのが、家族一人ひとり分の歯ブラシです。水がない状況でも歯みがきができる液体歯磨きや洗口液も、家族で1本あると安心です。
入れ歯を使っている方は、入れ歯ケースと洗浄剤も忘れずに準備しましょう。避難生活が続くと入れ歯を外して歯茎を休ませる時間の確保も難しくなるため、普段以上に洗浄・清潔を心がける必要があります。
余裕があれば、歯ブラシの汚れをふき取れるウェットティッシュ、普段お使いのフロスや歯間ブラシ、唾液の分泌を促すキシリトール100%のガムやタブレットも加えておくと安心です。ガムを噛む習慣は、水が十分に使えない状況でも唾液の自浄作用でお口の汚れを軽減する助けになります。
水や歯ブラシがない時のケア方法
水が少ない時は、コップ一杯程度の水で歯ブラシを湿らせて磨き、汚れてきたらウェットティッシュでふき取ってから再度湿らせるという方法で、水を節約しながらケアできます。
歯ブラシ自体がない場合は、食後にお茶や水でうがいをし、ハンカチやティッシュを指に巻いて歯の表面をぬぐうだけでも一定の効果があります。
また、耳の下・あご下・舌の下にある唾液腺を優しくマッサージすると唾液の分泌が促され、口の中の乾燥や汚れの蓄積を防ぐ助けになります。ストレスや水分不足で唾液が減りやすい災害時こそ、覚えておきたいセルフケアの一つです。
お子様やご高齢のご家族がいるご家庭での注意点
小さなお子様は、環境の変化に敏感でストレスを感じやすく、歯みがきを嫌がってしまうことがあります。無理強いせず、うがいだけでもこまめに行う、キシリトールタブレットを活用するなど、できる範囲でのケアを心がけましょう。
ご高齢のご家族がいる場合は、入れ歯の管理や飲み込む力の低下に配慮し、誤嚥を防ぐためにも食後のケアをできるだけ丁寧に行うことが大切です。普段から定期的なメンテナンスでお口の状態を把握しておくと、非常時にも適切な対応を判断しやすくなります。
通院が困難な方のために、ご自宅や介護施、病院などに歯科医師とスタッフが伺い、歯科治療を行う訪問歯科診療を行っております。お気軽にご相談下さい。

まとめ
今回は災害時の口腔ケアについてご紹介しました。
災害はいつ起こるか分かりません。だからこそ、備えは「起きてから」ではなく「今」が肝心です。
当院では担当衛生士制を採用し、普段のメンテナンスから一人ひとりのお口の状態を継続して把握していますので、ご自身やご家族に合った防災用ケア用品の選び方についても、どうぞ遠慮なくご相談ください。この機会に、ご家族分の口腔ケアグッズを一度点検してみませんか。
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